時間を大切に~2~ 不妊治療その後、信頼できる医師との出会い
「時間を大切に」にという題、第2部です。
不妊治療専門医にたどり着くまで半年かかりましたが、ここからさらに1か月かかりました。
まず、針の先生に紹介状を書いてもらいます。その時、信頼できる2つの専門機関があるがどちらを選ぶか聞かれました。A病院とB病院。距離的にはどちらも同じ県外新幹線を使って片道約1時間。
A病院
不妊治療専門の大きな病院で医師も複数体制で治療にあたっている。
手順が決まっていて無駄のない対応で待ち時間も少ないが、同じ先生に診てもらえるわ けではない。
芸能人や政治家の婦人も通院している。
B病院
不妊治療専門の病院。
院長が一人で責任をもって患者を診ている。
対応は一人ひとりきめ細かいが待ち時間が長い。
私はB病院を選びました。
たくさん病院を受診していて、医師の対応や熱意に個人差があることに気づいたからです。体調の些細な変化もわかってほしいし、毎回違う医師ににその微妙さを理解してもらうのは難しいと思ったからです。同じ先生に診てもらいたいと思いました。
B病院の紹介状をもらい、B病院に電話すると、紹介状なしだと3か月待ち、紹介状があっても早くて初診が1か月待ちでした。
紹介状のおかげで一か月待ちで、B病院のC先生に会うことができました。暖か人柄の方でした。そこから検査が始まり、治療方針が決まり、投薬が始まったのはさらに一か月先のことでした。私は子宮内の赤ちゃんのベットとなる部分が薄くて子供ができずらいことがわかりました。そこで、張り薬や注射など妊娠す安い状態にする薬を使い治療しました。ほかにも病院の機械を使って体を温めたりしました。
C先生の治療で半年後に妊娠しました。そこから安定期になるまではまた平穏ではありませんでしたが、何とか乗り越えられたのはC先生がいつもサポートしてくれたからです。
体調の急変時にすぐ診察してくれ、確かな医療技術と温かな言葉で支え続けてくれたからです。
不妊治療は保険が効かないため、一回の受診は交通費を含めると1万札では足りませんでした。また、注射のため一か月のうち3週間は連続で通い続けます。また待ち時間も長く、4、5時間待ちました。体力的にも経済的にも負担は軽くありません。でも、何もしないで時間を浪費したくありませんでした。また、結果として妊娠しなくても努力はしてみようと思いました。努力せずにあきらめるのは嫌だったのです。
私の信頼できる医師に巡り合えたから頑張ることができました。
S医師がいてくれたから乗り越えられたと思います。
(第3部に続く)